臨済宗-広徳山りゅうほう寺。鳥取市栗谷町。
興禅寺より山手(北)へ約100メートル先右。
撮影 2013,7,30 日。
往年は此処に鐘楼門が在った。
これより先、獣除けのトタン柵がしてある。
本堂。
本山=妙心寺(京都)。本尊=薬師如来。
開創=天正十三(1585)年。開山=菊澤和尚。開基=池田輝政。
天正十三年,輝政岐阜城主期に先祖の菩提寺として建立。
慶長五(1600)年,初代姫路城主期に龍峯寺山号を広徳山とした。
後、代替わり国替えが有り,寛永九(1632)年,光仲の代になって鳥取へ移転。
万治二(1659)年,時の龍峯寺住職提宗は黄檗宗-隠元禅師の影響を受け,
臨済宗から黄檗宗への宗旨替えを図るが光仲に拒否される。
この件以来,本山の妙心寺と龍峯寺の寺籍争いが事有る毎に繰り返された。
仲裁を求められた江戸幕府は光仲死後の妙心寺への龍峯寺変換決定となった。
元禄七年光仲没後遺言にもあり,鳥取藩は新しい池田家の菩提寺として,
「黄檗宗-龍峯山興禅寺」を建立した。
ー記事参考「転法輪」-
往時は「池田家四ヶ寺」の一宇とされていたのだが,
現在見るに,本堂内はモヌケの殻状態となっている。
往時を偲ぶ装飾が数点残るが、本堂全体を撮るには憚れるほどの荒れようだった。
ー管理者同道撮影ー
トタン柵,電気柵があっても境内のイノシシ被害は止まない。
0 件のコメント:
コメントを投稿